2017.07.19
本日の「ユーザー目線のテーマ性コンテンツの重要性」の本題に入る前に、質問です。
みなさんは「共起語」という言葉をご存知ですか?
「共起語」(co-occurrence:同時に起こること)とは、ある単語と関連性があり一緒に使われやすい言葉、頻繁に使われやすい言葉を指します。例えば、現在京都で行われている「祇園祭」をキーワードとする場合、「山鉾」「巡行」「日本三大祭」「八坂神社」「7月」「京都」などが共起語に該当します。
では、この「共起語」が今回のテーマにどのように関わってくるでしょうか?
詳しくは後ほどご紹介するとして、本題に入ります。
Googleでは現在、検索キーワードに対して関連性が高く、内容の濃い文章のコンテンツを評価します。
ユーザーが知りたい情報について検索されたときに、その情報について質の高いコンテンツを表示することを重要視します。
文章量も少なく知りたい情報も記載されていない内容の薄い文章のコンテンツでは、ユーザーの課題を解決することはできず、ユーザーが満足する結果を提供することはできません。
反対に、文章量もしっかり記載されており、知りたい情報や今まで知らなかった情報が記載されていれば、ユーザーの課題解決に繋がり、満足する結果を提供することができます。
Googleの狙いは、「ユーザーの満足度UP」にあるわけです。
例えば、「祇園祭」を紹介する文章を比較してみてください。どちらが祇園祭について知りたいと思っているユーザーの満足を勝ち取ることができるでしょうか?
結果は明白ですが、上記であれば「内容の濃い文章」がユーザーの満足を勝ち取ることになるでしょう。
それぞれの文章を比較をすると、「内容の濃い文章」は文章量が多いだけでなく、祇園祭についてユーザーがおそらく知らないであろう関連する情報も知ることができます。そして、現地に行ってみたいと思わせるように詳しい日程や、前祭や後祭の巡行順へのリンクまで設定されています。詳細情報へのリンクはこのページ以外にも関連する情報(ページ)が存在していることや、複数のページにわたるような深い情報があるということも判断することができます。
内容の濃いコンテンツとは、「ユーザーが何を知りたがっているか、ユーザー目線に立った上でテーマに即しているコンテンツ」であり、コンテンツ作成の重要なポイントになります。
「ユーザーが知りたがっている情報を提供したい」
検索エンジンの気持ち(目的)は、どのように実現されるのでしょうか。
検索エンジンは、ホームページを巡回して情報収集するロボットの情報をもとに、検索キーワードとホームページ内のコンテンツ(ページ・新着情報など)の関連性を解析し、検索されたキーワードに合ったコンテンツをランキング付けします。その際にどのような解析を行い、どのような要素がランキングに影響するかという情報は公開されていません。
しかしながら、質の良いコンテンツにはどのような情報が含まれやすいかという傾向をはかる判断要素のひとつとして、最初にご紹介した「共起語」が影響すると考えられています。検索キーワードの共起語が含まれることにより、そのキーワード周辺の情報が強化され、ユーザーにとって有益な内容=質の良いコンテンツであると判断される傾向があると考えられています。
共起語とは、同じような意味を持つ同意語・類義語とは異なり、ある単語との関連性があって一緒に使われやすい言葉(頻繁に使われやすい言葉)を意味します。
冒頭で「祇園祭」のキーワードに対する「共起語」として、「山鉾」「巡行」「日本三大祭」「八坂神社」「7月」「京都」などをご紹介しましたが、前述の祇園祭に関する文章例で共起語をわかりやすく太字にしてみました。
「山鉾」「巡行」「日本三大祭」「八坂神社」「7月」「京都」「山鉾巡行」「前祭」「後祭」「神輿」「観光客」「天神祭」「山王祭」「歴史」「夏」[風物詩」「33基」
共起語は、意識して文章に含めようとしなくても、ユーザー目線に立ってテーマに即した内容の濃い文章を作成すると、自然と一緒に使われる言葉です。ただし、なかなか内容の濃い文章を作成することができない場合は、文章を作成する際のヒントとして、「共起語」にまつわる文章を追加していくことで、内容の濃いユーザー目線のコンテンツを作成することができます。
コンテンツの質を高めるひとつの方法として、お役立ていただけたら幸いです。
共起語の乱用はペナルティにつながる可能性もあるためご注意ください。