Webディレクション - 成功に導く2つのポイント

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Webサイト制作の現場において、クライアントの意向と異なるデザインを作成したため、何度も修正が必要になったり、制作範囲の認識のずれによって想定以上に手間のかかる案件になってしまったり、そんなことはありませんか?
クライアントの意向が共有できていれば・・・、メンバー間の意志の疎通ができていれば・・・、これはプロジェクトスタート時に何らかの問題がありそうです。

このような問題が生じないためにも、成功に導くための「Webディレクション」について考えてみましょう。

Webディレクションとは

Webサイトの制作プロジェクトには、クライアント、企画・編集・デザイン・制作などのそれぞれのポジションの担当者、外部専門家など、役割を持った「人」がかかわってきます。

Webディレクションは、Webサイトの目的(売上を上げる、来店率を上げる、企業やブランドイメージをアップするなど)のために、プロジェクトのゴールを明確にし、関わる「人」と「人」の間に立って、円滑に業務を進捗させる重要な役割です。

Webディレクションにとって、必要とされるスキルや、知らなければならないことはたくさんあります。
その中でも、成功に導くポイントを2つに絞りました。

  1. プロジェクトの背景とゴールを共有しましょう!
  2. 制作範囲は明確に!

プロジェクトの背景とゴールを共有しましょう!

クライアントから依頼をいただいたときには、なぜクライアントがWebサイトの作成をしたいのか、もしくはなぜリニューアルが必要になったのか、その背景について考えましょう。
背景を考えることによって、プロジェクトの目的や問題点が明らかになり、何を意識して進めていくかという方向性が明確になるため、誰もが同じゴールを目指してプロジェクトを進めることができます。

もしも背景やゴールが明示されていない場合、示される方向性がないため、プロジェクトのメンバーそれぞれの異なる判断によって、クライアントの意向とは異なる結果を生み出してしまう可能性があります。
例えば、背景やゴールが明示されている場合と明示されていない場合ではどのように異なるのでしょうか?

例えば・・・

例えば、お花屋さんが「花束を作ってください」という要望をいただいたとき、背景やゴールを確認しないまま進めてしまうと、こんなことになってしまいます。

背景やゴールが明示されていない場合

クライアントからの依頼

花束を作ってください

作成者

予算に見合った範囲で、たくさんの花を盛り込んで花束を用意しよう。

背景・ゴール
明示なし

作成者のあいまいな判断により、クライアントの意向に沿ったものが作成されない可能性がある。
背景やゴールが明示されている場合

クライアントからの依頼

母の日に渡す花束をカーネーションは入れずに作ってください

作成者

カサブランカをメインに、ご年配の方にも好んでいただける色目で落ち着いた雰囲気の花束にしよう。
(カーネーションは外すこと)

背景・ゴール
母の日に渡す。
母親は70代。
母親はカサブランカが大好き。

作成者が背景やゴールに合わせて判断するため、クライアントの意向に沿ったものが作成される。

プロジェクトにおける背景とゴールの共有

Webサイトの新規作成や、リニューアル、ランディングページの作成など、依頼されるものはプロジェクトによって異なります。
それぞれのプロジェクトに関わるメンバーで共有できるよう、プロジェクトの背景とゴールをドキュメント化しておきましょう。

プロジェクトの背景

Webサイトの新規作成や、リニューアル、ランディングページの作成など、依頼されるものは異なります。
そもそも「なぜ、必要なのか?」をプロジェクトとして共有できるよう、下記のような点を踏まえてプロジェクトの背景をまとめましょう。

  • Webサイトの目的
  • 既存のWebサイトがあるかどうか
  • 今までの変更の経緯(いつ、なぜ、どのように、など)
  • 今回の依頼に至った経緯
  • 現在の課題
  • 今回のプロジェクトに期待すること           など
ゴール

プロジェクトの背景を踏まえて、下記のプロジェクトのゴールをまとめましょう。

  • いつまでに、プロジェクトを終えるのか
  • このプロジェクトで何を行うか             など

制作範囲は明確に!

Webサイトの制作終盤になって、「この制作は含みますが、このページは含みません」といったクライアントとの押し問答をすることはありませんか?
せっかく築き上げた信頼関係が、終盤になって崩れてしまう、ということにも発展しかねません。

制作範囲を明確にすることも、Webディレクションにといて重要なポイントです。
プロジェクトがスタートする前に、クライアントと制作会社の役割がわかるように制作範囲を明確にしましょう。

1.制作における全てのフェーズを細分化しリストアップする

制作において必要な全てのフェーズをできるだけ細分化しリストアップしましょう。設計面でも何が必要なのかをリストアップすることで、制作範囲を明確に切り分けることができます。

2.「制作会社の範囲」「クライアントの範囲」「プロジェクト範囲外」に分けて整理する

リストアップした項目を、「制作会社の範囲」「クライアントの範囲」「プロジェクト範囲外」に分けて整理します。

3.フェーズごとに担当・スケジュールを算出する

制作会社の範囲が決定したら、フェーズごとのスケジュールを算出します。誰が担当するか、期限に間に合うかどうかも合わせてスケジュールを算出します。

4.見積金額との最終チェック

制作範囲と見積金額に相違がないかどうか、最終チェックしましょう。

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