2024.12.11
WebサイトやブログにInstagramの投稿を埋め込んで、マーケティングなどに利用している企業様も多いのではないでしょうか?
しかし、最近になって「Instagramの投稿が表示されなくなった」「連携していた機能が使えなくなった」といったトラブルが増えています。
その原因は、2024年12月4日にInstagram Basic Display APIの提供が廃止されたことにあります。
これまでInstagram連携に使われてきたこのAPIが使えなくなったことで、多くのWebサイトが影響を受けている可能性があります。
そこで、今回はInstagram Basic Display APIの提供終了についてWebサイトにどのような影響があるのか、そして今後どのように対応していく必要があるかについてご紹介します。
Instagram Basic Display API
Instagram Basic Display APIは、Instagramに登録しているユーザーが、アカウントに紐づけられたアプリを通じて、プロフィール情報や投稿画像の表示を行うためのAPIです。
Instagram Basic Display APIの廃止について、Meta社は下記のように伝えています。
2024年12月4日をもって、Instagram Basic Display APIの提供が終了になります。可能な限りスムーズに移行できるよう、本日からAPIの提供が終了するまでの90日間のうちに必要な調整を行ってください。
Meta社開発者向けニュース「Instagram Basic Display APIに関する最新情報(2024年9月4日)」
2024年12月4日以降、Instagram Basic Display APIを利用している場合に、APIとWebサイトの連携ができなくなります。
Instagram Basic Display API廃止によってできなくなることの例
そのため、Instagram Basic Display APIを利用している場合は、以下の対策が必要となります。
Instagram Basic Display APIを使っている場合、Meta社は以下のように移行することを推奨しています。
主にビジネスアカウントやクリエイターアカウントに価値を提供する目的でInstagram Basic Display APIをビジネス用途で使用している場合は、「Facebookログインを使ったInstagram API」または「Instagramログインを使ったInstagram API」に移行することをおすすめします。
Meta社開発者向けニュース「Instagram Basic Display APIに関する最新情報(2024年9月4日)」
InstagramとWebサイトを連携するための対策方法は、こちらの2点が必要となります。
APIの移行
アカウントのグレードアップ
Meta社によると以下のAPIへの移行が必要としています。
では、それぞれのAPIでは何ができるのでしょうか。
Facebookログインを使ったInstagram API |
Instagramログインを使ったInstagram API | |
---|---|---|
アクセストークンの種類 | Facebookユーザーまたはページ | |
ログインに使用するアカウント | Facebookアカウント | Instagramアカウント |
対象アカウント | ビジネスアカウント クリエイターアカウント |
ビジネスアカウント クリエイターアカウント |
コメント管理 | 〇 | 〇 |
コンテンツの公開 | 〇 | 〇 |
ハッシュタグ検索 | 〇 | ✕ |
メッセージ機能 | ✕ | 〇 |
商品のタグ付け | 〇 | ✕ |
InstagramとWebサイトを連携させて何をしたいのかを確認した上で、APIを移行する必要があります。
しかし、Meta社によるとFacebookページを利用していない場合は「Instagramログインを使ったInstagram API」への移行でほとんどのことができるとしているため、Facebookを利用していない場合は「Instagramログインを使ったInstagram API」への移行で問題ないと思われます。
Meta社開発者向けニュース「Instagram Basic Display APIに関する最新情報(2024年9月4日)」
表からもわかるように、どちらのInstagram APIへの移行も「ビジネスアカウント」または「クリエイターアカウント」でのログインが必要となります。
そのため、個人アカウントでInstagram Basic Display APIを利用していた場合は、「ビジネスアカウント」または「クリエイターアカウント」にグレードアップする必要があります。
ant2 CMSでは、Instagram Basic Display API廃止に伴い、2024年11月のバージョンアップにて、従来の「Instagram Basic Display APIを使った仕様」から「Instagramログインを使ったAPI仕様」に移行しました。
このアップデートにより、ant2 CMSではこれまで通りInstagramとWebサイトを連携することができます。
しかし、Meta社側の仕様変更により以下の点のみ変更が必要となります。
ant2 CMSでは、Instagramと連携することで以下のことができます。
今回はInstagram Basic Display APIの廃止について、その影響と対策、そしてant2 CMSの対応状況についてご紹介しました。
Instagram Basic Display APIを利用してInstagramを連携されていた場合は、是非こちらのポイントを確認し、お早めにご対応いただくことをお勧めします。
ant2 CMSでは、今回のように急な仕様変更が発生した場合でも、ユーザーへの影響を最小限に抑えるため、柔軟に対応しています。
Instagram Basic Display APIの廃止でお困りの方は、是非簡単にInstagramとWebサイトの連携を行うことができるant2 CMSをご検討ください。