知らないと怖いWordpressのセキュリティリスクとセキュリティリスクに強いCMSを選ぶポイント

2024.12.25

Wordpressは、その使いやすさから世界中で多くの人に利用されているCMSの1つです。
しかし、その圧倒的なシェア率ゆえに、悪意のある攻撃者にとって格好の標的となっていることをご存知でしょうか。

「Wordpressって危険なの?」や「安全なCMSはどんなCMS?」そんな疑問をお持ちの方へ、本記事ではWordpressが攻撃を受けやすい理由や具体的なセキュリティリスク、セキュリティリスクに強いCMSを選ぶポイントについてご紹介します。

なぜWordpressは狙われる?攻撃を受けやすい理由とは

Wordpressのシェア率

オープンソース型のCMSとして2003年に登場したWordpressですが、そのシェア率は世界で約62%、国内で82%と圧倒的なシェアを獲得しています。

Wordpressが狙われる理由

圧倒的なシェアを誇るWordpressですが、この人気が裏目に出てサイバー攻撃の標的となっています。
Wordpressが攻撃者に狙われやすい理由としては、主に以下の3点があげられます。

理由1ユーザー数

国内問わずユーザー数が多いため、一度脆弱性が発見されると、同じ手法で多くのサイトに攻撃を仕掛けることができます。
そのため、攻撃者にとっては少ないリソースでも広範囲に影響を与えることができるため、魅力的なターゲットとなっているのです。

理由2CMSの提供方法

Wordpressはオープンソース型のCMSのため、ソースコードが公開されています。
そのため、誰でもソースコードを閲覧、利用することができ、攻撃者は脆弱性を発見しやすく、それが悪用されるリスクが高くなります。

理由3管理の甘さ

Wordpressは幅広いユーザーに利用されているため、セキュリティ意識が低い初心者のユーザーも多く存在しています。
そのため、パスワード設定の甘さやプラグインやテーマのアップデートの対応を怠るなど、ユーザー側のセキュリティ意識の低さが攻撃を許してしまう原因になるケースも少なくありません。

Wordpressを狙うセキュリティリスク

Wordpressには、主に4つのセキュリティリスクが潜んでいるといわれています。

1不正アクセス

パスワードを総当たりで試行したり、脆弱性を突いたりして、管理者のアカウントを乗っ取ったり、情報の窃取、情報の改ざんを行う攻撃にあう可能性があります。

2Webサイトの改ざん

Webサイト内のコンテンツを書き換えたり、悪意のあるコードを埋め込んだり、偽ぺージへの誘導、マルウェアのダウンロードを仕掛けるなどの可能性があります。

3犯罪への加担

大量のアクセスを送りつけてWebサイトをダウンさせようとするDos攻撃やDDos攻撃の踏み台として利用されたり、Webサイトを改ざんされフィッシング詐欺サイトへの誘導ぺージに仕立て上げられてしまったりと意図せず犯罪に加担してしまう可能性があります。

4情報漏洩

顧客情報や個人情報など、Webサイトに保存されている情報が漏洩する危険性があります。
情報漏洩は、企業の信用失墜に繋がるだけでなく、個人情報保護法違反で罰せられる可能性もあります。

Wordpress以外のCMSを検討する場合

前述したように、Wordpressは世界中で広く利用されていますが、セキュリティ対策を適切に行わないと、情報漏洩や改ざんなどのリスクにさらされる危険があります。

そのため、Wordpress以外のCMSを検討する際は、自社のWebサイトの目的や規模、運用体制などとあわせて、セキュリティ対策を行うことができるCMSを選ぶといいでしょう。

では、セキュリティリスクに強いCMSの特徴はどんなものがあるのでしょうか。

セキュリティリスクに強いCMS:「ant2 CMS」

株式会社アントアントが提供するant2 CMSは、「専門知識がない」「他のCMSでは満足できない」といったWebサイト運営者の声をもとにして生まれたクローズドソース型のCMSです。

■セキュリティリスクに配慮したクローズドソース・クラウド型のant2 CMS

ant2 CMSは、使い勝手や機能性だけでなく、あらゆるセキュリティリスクを踏まえた安全性にも配慮しています。

  1. SSL化の対応
    ant2 CMSでは、1ライセンス(ドメイン)に独自SSL(常時SSL化)の設定が標準対応となっています。追加でSSL化の費用をかけることなくご利用いただくことができます。
  2. 2段階認証の対応
    パスワードだけでなく、スマートフォンで生成した認証コードを入力することで不正アクセスを防ぎます。
  3. 固定IPログイン制御
    固定IP以外からのログインを制御する機能が標準搭載されています。
  4. メールフォームの送信制限
    一定時間に同一ユーザーからの連続送信があった場合に制限をかけることができます。
  5. reCAPTCHAの設定
    問い合わせフォームなどのメールフォームやブログのコメント送信に対するスパム対策としてreCAPTCHAの設定が可能となっています。
  6. 定期的な脆弱性チェックと対策
    定期的な脆弱性チェックを行うとともに、サイバー攻撃からWebサイトを守るソースコードでCMSを構築しています。
  7. 毎月の自動アップデート
    開発側で毎月アップデートを自動で行うため、面倒なアップデート作業がいりません。

セキュリティリスクに強いCMSを選ぶポイント

  1. クローズドソース型
  2. ログイン時の2段階認証
  3. 常時SSL化
  4. スパム対策機能
  5. 脆弱性のチェック
  6. 自動アップデート
クローズドソース型

オープンソース型と比べて、ソースコードが公開されていないため、プログラムを容易に解析できないクローズド型CMSのほうがセキュリティリスクが低いとされています。

ログイン時の2段階認証

管理画面や編集画面へのログイン時にパスワードの入力に加えてスマートフォンなどを利用した2段階認証機能がCMSに搭載されている場合、不正アクセスのリスクを大幅に軽減してくれます。

常時SSL化

WebサイトとWebブラウザ間の通信をデータ化(HTTPS化)できるCMSであれば、第三者による改ざんや情報漏洩のリスクを減らすことができます。特に、ログイン情報や個人データを取り扱うWebサイトではSSLの導入は必須といえるでしょう。

スパム対策機能

「reCAPTCHA」とよばれるコメント欄へのスパム対策機能や問い合わせフォームからのスパム送信を自動で検知・遮断する機能がある場合、スパムによる不正アクセスの入り口を未然に防ぐことができます。

脆弱性のチェック

開発・運営側がシステムを定期的にチェックし、脆弱性が発見された場合は速やかに修正対応してくれるなど、継続的なセキュリティ対策を行っているCMSであればセキュリティリスクの軽減が見込まれます。

自動アップデート

CMS自体やオプションなどの更新を放置している場合、セキュリティリスクを高めてしまうため、自動アップデートに対応しているCMSを選ぶことをおすすめします。

セキュリティリスクを理解した上で導入・対策をしっかり行いましょう

今回はWordpressがなぜ攻撃を受けやすいのか、Wordpressに潜むセキュリティリスクとセキュリティリスクに強いCMSを選ぶポイントについてご紹介しました。

Wordpressのプラグインなどでセキュリティ対策を行う方法はありますが、やはりクローズドソース型CMSに比べるとオープンソース型のCMSはセキュリティリスクが高いといえます。

Wordpress以外のCMSの導入を検討されている場合は、是非今回ご紹介したセキュリティリスクとセキュリティリスクに強いCMSのポイントをおさえた上で導入されることをおすすめします。

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